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留学のために

金曜日, 5月 20th, 2016

今までに一番大きな勇気が必要だった買い物、金額の大きな買い物は留学です。社会人、年齢もそれほど若くない、そして何より無い無い尽くしと言う3重苦の条件下の買い物だったからです。

勤務していた会社に不穏な空気。人員削減の中に私の名前が挙がっている事を人づてに聞き、それならばと派遣契約切れ直前に、思い切ってこちらから退社を申し出ました。以前からもっと英語力をつけたいと考えていたので、留学には良い機会だと思ったからです。

いざ退職してしまったものの、まず大学院に行く基準を満たせるかどうかの保証無し、目指す大学院が受け入れてくれるかの保証無し、受け入れてもらっても資格が取れるかどうかの保証無し、無事留学を終えても今度は帰国後の職の保証無しなどなど、不安だけが山盛り一杯、それ以外は無い無い尽くしでした。

幸運にも半年間の勉強が実り、準備や手続きも何とか終えて晴れて大学院生となりました。たぶん能天気でのんびり、なのに怖がりの私の人生で、おそらく一番集中して勉強し、一番駆け足で準備し、清水の舞台と言うよりバンジージャンプ並みに思い切って飛び降りた大きな買い物だったと思います。
ただ不思議な事にこの勇気に関しては、怖がり過ぎて感覚が麻痺したのか、能天気が活かされたのか、はたまたヤケッパチだったのかはわかりませんが、頭のどこかで「何とかなるさ」「何とかするよ」と言う理屈を超えた大きな確信がありました。

留学資金については、大学院を卒業してからキャバクラでアルバイトをしてどうにか調達できました。留学資金+学費+普段の生活費でかなりの金額が必要でした。本当にお金に困った時には、水商売をしてても借りられるカードローンに助けられました。無事目標金額を貯めることができました。

留学中は友人もできましたし勉強も有意義で楽しく、それはそれは大きな喜びを得ました。しかしやはり「世の中そう甘くはない」のは海外でもあてはまる普遍の原理らしく、良い事ばかりと言う訳にはいきませんでした。そこで起こった事件の数々は、深く大きい不信感も残しました。にもかかわらずそこでの経験は「人間万事塞翁が馬」とか「禍福は糾える縄の如し」などと言う格言を、私に身をもって感じさせました。単純に「高額」と言うよりは「プライスレス」と言いたいほど、豊かで後悔無しの買い物だったと思います。

さて帰国後ですが、何とか英語が使える小さな仕事につけ、貯金全てと前職とを引き換えにした「私の大きな買い物」はプライスレス、のちプチハッピーエンドと言う結末で幕を閉じました。

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